クレーム公開

CLAIM

Case54
 [H24.11.13]

1階の寝室で床鳴りがする。

症 状

平成24年1月お引渡し物件のお客様より、床鳴りがするとのことで連絡をいただきました。
現状確認をさせていただくと、1階にある主寝室床で鳴っていました。
寝室から入れるウォークインクローゼットが配置されているプランで、床が鳴っている場所は、ウォークインクローゼット用のドアから寝室の出入口までの間で日頃から動線になっている部分でした。
その他、お客様から話しを聞くと、夏は鳴ってなかったが冬になると鳴り出した。とのこと。一番床が鳴っている部分は、1階の床合板を支えている構造体の大引きの真上でした。

原 因

床鳴りの予想としては、冬の湿度低下による床合板の痩せです。
1階床断熱を行っている当社の仕様としては、大引き上に内部結露を抑えるダンプル(t=0.2mm)というポリフィルムを敷き、その上から床合板を釘で固定しています。大引きと床合板の間にポリフィルムがあるため、ボンド接着は行っておりません。
後日、大工さんと同行の上、床合板上から大引きに向ってコーススレッドを打込みました。この処置により、床鳴りは止まりました。
鳴っていた場所は日常よく通る動線上だったことと、大引き上だったため、必ず床合板を固定している釘があります。
冬の湿度低下と動線と大引き上という条件が重なり、ボンド固定していない痩せた床合板上を日常的に歩いている為、床合板と大引きの間に隙間が生じ、それが遊びとなり、床合板を固定している釘の側面鳴りが直接原因でした。

対 策

この内容のクレームに対しては、北海道の夏と冬の寒暖差による気候と主構造が木造の住宅だったことによる自然現象により生じたことが原因でした。
また、湿度の変化に伴い何もしていなくても鳴らなくなる場合もあります。それにより、弊社よりお引渡し時に発行させていただく“保証書”には床鳴りに対する保証はございません。ですが、お客様のライフスタイルや家族構成による人間から出る湿度などにより床鳴りが全く発生しないお家もございます。
お引渡し時に取扱説明をさせていただいてますが、床鳴りが瑕疵施工でない場合は保証対象外になる場合があることを“取扱説明事項書”に項目を追加させていただきます。
また、症状が同じでも原因が違う場合もありますので、都度お客様の声に耳を傾け真の原因追求と対策を検討していきます。