クレーム公開

CLAIM

Case60
 [H25.10.27]

2階寝室床のフロア表面がボコボコしてきた。

症 状

お問合せいただいた通り、床のフロア表面に一部ボコボコに変形しているのを確認しました。
フロアの材料は建材メーカー製品の為、そのメーカーの方にも確認してもらうことにしボコボコになった床材表面に材料内部の含水率を計測できる含水計をあてさせていただきました。すると、134.1%という数値が確認できました。
床に使用するフロア自体が木質系素材の為、水を含めば吸い込みます。
現状から推測すると、何かしらの水分がフロアに加わり表面をボコボコにしたことで間違いありません。

原 因

一度表面のフロア材料を剥がさせていただきフロア下の床合板の状態確認をさせていただきました。
予想通り、合板が一度濡れて黒ずんでいる状態でした。
また、その部分は1階ポーチ真上の2階床だったため、床合板下で床断熱工法により気密と断熱をしています。
仕上に使用したフロア材料も基材は木質ですが、表面の木目模様はビニールシートを貼った材料です。
床断熱工法の部分なので、断熱材の上に気密ビニールがありその上に床合板があります。
そのため、床合板に付いた雨等の水分がフロアビニールシートと気密ビニールとの間でサンドイッチ状態となり乾くことなく、フロアビニールシート表面にボコボコが発生したものと思われます。
お問合せをいただいたのが冬期間だった為、先月6月に傷んでしまった床合板を張替えさせていただきました。
フロアの施工上1階が室内部分の2階床のフロアも剥がさせていただきましたがその部分は断熱気密をしている部分ではなかったので、冬期間の暖房または、乾燥により床合板は乾いている状態でした。

対 策

新築工事中に雨や雪に当たらない建物は少なくありません。
全木工事棟梁と対策会議をした結果豪雨時の建て方作業の禁止と2階の床で床断熱を行う場所に限り気密ビニールの目視確認を行う。
雨、雪等が進入してしまった場合は気密ビニールの上に水溜りができるので気密ビニールをバッテン(×)にカッターで切断し、排水し床合板が乾燥していることを確認した後に切断した気密ビニールを気密テープで適切にふさぐことで施工要領を統一することにしました。

ご迷惑をお掛けしたお客様に深く謝罪すると共に今後のクレーム対応も根本原因を追及し、社員、協力業者一丸となり改善・対策を検討していきます。