クレーム公開

CLAIM

Case67
 [H29.9.11]

窓がバーコードみたいになっている…

症 状

窓がバーコードみたいになっている…

原 因

引渡しから約4年のお宅で現地調査したところ、2階のサッシ窓(樹脂窓 プラマードⅢ、色はカームブラック)の数ヶ所、樹脂層が縦状に割れて剥がれているのを確認。
本製品は機械整形による塩ビ樹脂層の表面にアクリル樹脂層を同時着色で製造しており、メーカーであるYKK品質保証部の担当者によるとそのアクリル樹脂層の剥がれは施工時に何らかの薬品の付着によるもので、今回の表面剝離の原因は“ケミカルストレスクラック現象”による剥離とのことでした。
ケミカルストレスクラック現象とは樹脂にストレス(応力)がかかっている箇所に、薬品が付着すると時間経過に伴って、ストレスと薬品の相乗効果で樹脂が割れる現象。
初期は目に見えない微小なマイクロクラックでも応力と風雨にさらされることで剥がれてしまう。

補修

アクリル樹脂層を剥がしプライマー処理後にアクリルウレタン樹脂系塗装で塗装。
※補修後の塗膜はメーカー性能試験(接着性・耐薬品性・耐候性)では高性能な結果が出ており、再度剥離は生じておりません。

対 策

施工時には窓周りのシール・プライマーは推奨品を使用する。
クリーニング時には有機溶剤・アルコールなどの薬品を散布しない等の各業者向けの施工注意ラベルは製品ガラス面に貼られているのですが、今後の対策としてより徹底した施工指導に心掛け致します。